2009年 Winter NAMMにて発表されたMTDのフレットレスベースのご紹介です

メイプル指板でフレットレスという珍しいスペックは、クリスとマイクが大討論を重ねたあげく、半分クリスが押し切った形で着工に至ったそうです。音が良く無いという、マイクの意見と、絶対にいける、と言うクリスの意見は真っ向から激突し半分“賭け”になったと言います。 最終的にマイクは、そこまで言うなら試しに作ってみようじゃないか、と全く乗り気では無く作り始めたそうですが、完成したベースは“凄いベースだ”、と大満足の作品が出来たのです。長いルシアー経験の中で、絶対に音が悪いから、と信じて過去に作らなかったスペックへの挑戦、そして実際に、その最高の音を作り上げた秘密は、“チタンバー”の搭載にありました。ここにそのチタンバーのメーカーであるKTS社の協力を頂き、実際にNAMMで行なわれたインタビューを動画でご紹介します。

http://www.youtube.com/watch?v=0MG-5L8BViI&hl=ja

KTS Musical Products 社のマイケル・トバイアス氏へのインタビュー翻訳

―― Introduce us your new fretless bass which uses KTS titanium parts

―― (KTSのチタンパーツを使った、貴方の新しいフレットレスベースを紹介して下さい。)

This is our fretless. It’s the first one we’ve made with a maple neck and maple board.Traditionally, maple fingerboard fretless I think its very thin sounding.And we decided to do this, and we put titanium in it, to even it out and try to give it some more life.This is turned out to be one of the most spectacular basses we’d made.It sings, and just resonates, very alive, additional of titanium is dramatic improvement. It’s excellent.

(これがそのフレットレスです。メイプルネックにメイプル指板で作った最初のベースです。経験上、メイプル指板のフレットレスは音がとても薄いと思っています。ですので、このベースを作る時、音を均一にするためにチタンを入れ、もっと生きた感じを与えようと思いました。その結果、我々が作った中でも、特に素晴らしいベースになったと思います。鳴りますし、響きも良く、生きていて、チタンを加えた事により、音は劇的に良くなりました。とても素晴らしいです。)

―― Tell us your first impresstion of using KTS products

―― (KTSの商品を使った最初の印象を教えて下さい。)

Honestley I did not like it at first. But after…. What I’ve noticed is, bass takes time to develop. And it changes the way it vibrates over the first few days that the bass played. And initially it sounded thin but after a couple of day bass just blossomed. And became much more open This one did it too. When I first strung it up, ..its like… very choked. But now, after a week of being strummed, it just… (gesture) …right in your face. Very Good.

(正直を言うと、最初は好きではありませんでした。しかし、ベースが鳴ってくるのに時間がかかる事を知っています。ベースを弾き始めて最初の数日間で、振動の仕方が変わるのです。初めは音が薄いのですが、数日経つと開花します。もっとオープンに鳴って来るのです。このベースもそうでした。最初弦を張ったときは、何と言うか…どうにもつまった感じでした。でも今は、弦を張って1週間位たってからは、もう(ジェスチャー)どうだ!と言った感じです。とても良いです。)

―― Difference between KTS products and others

―― (KTSと他の商品との違いは?)

Most obvious difference is the way it feels in my hands. Titanium makes it, ..seem more solid but much more alive. Sonically, it’s more even, and response is quicker. Note seems jump off the board. So its very interesting phenomenon.

(一番大きな違いは、私の手の感触です。チタンはソリッド感がありますが、生きた感じもします。音的には均一で、反応は早いです。音が指板から飛び出す感じです。とても興味深い現象です。)

―― Please consider using our Titanium bridge parts.

―― (チタンブリッジも使ってみて下さい。)

The Gentleman works with me made some guitars for some very famous players and used the titanium bridge parts, and likes them quite well. We have to find a way to stain them black or paint it black so I can put them on these bridges. But rods are great and we really happy to done that.

(私と一緒に仕事をしているギター職人がいるのですが、とても有名なプレイヤーに何本かチタンブリッジを使ったギターを作ったのですが、好評だったようです。黒に染めるか、黒く塗るかする方法を考え付けば、私も使ってみたいです。でもチタンバーはすごく良いので、結果にはとても満足しています。)

―― Do you have a plan to use KTS products on your other guitars in the future?

―― (将来他の楽器にもKTSの商品を使う可能性はありますか?)

I think we gonna use them on all of our fretless basses to start with. And I am sure that they will help to the fretted basses but it changes the character a little bit. So after I experiment some more, will see. But you know, this is my own… sort of child, that I’ve been doing this for so long, making changes I am little slow act sometime. But I am very impressed with the rod on a neck. And its very good product

(手始めに、私のフレットレスベースには全て使う事になると思います。そして、フレットがあるベースにも良い効果は現れる事は確実だと思うのですが、チタンはキャラクターを少し変えてしまいます。ですので、もう少し研究をしてみてから、どうなるか見てみたいと思います。お分かりと思いますが、ベースは私の、例えば子供みたいなもので、もうとても長い事やり続けています。何か変化を加える事に対して、私は少し時間がかかってしまいます。でも、チタンバーにはとても感銘を受けました。素晴らしい商品だと思います。)

上記インタビューに加えて、総輸入代理店である黒澤楽器店の協力を得て、下記の質問に返答を頂きました。

―― 今までメイプル指板でフレットレスを作らなかった理由は?

I never liked the sound of them

(このサウンドが好きになったことがなかったからです。)

―― 今回メイプル指板のフレットレスを作るに至ったいきさつ?また24フレット仕様にした理由は?

As an experiment. Chris heard some that actually sounded very good but they were 4 string basses. Most fretless we make are 24 fret. it seems that most fretless players here like the extra frets. I have not had an order for a 21 fret fretles in several years.

(実験として。4弦でしたが、クリスが実際にいい鳴りをしているメイプル指板のフレットレスベースの音をきいたのです。ちなみに、私達がつくるフレットレスは殆どが24フレットです。フレットレスが好きな欧米のプレーヤー達は長い指板を好んでいるみたいです。ここ数年、21フレットでフレットレス仕様のオーダーを受けた事がない位です。)

―― チタンバーの位置、(バーの両脇?)長さ、効果?

on either side of the truss rod. almost the exact length of the fingerboard.the bass is more even in response, it also felt more alive and responsive.

(トラスロッドの脇にそれぞれ仕込みます。ほぼ指板と同じ長さです。立ち上がりのバランスが良くなり、よりアライブでレスポンスが良く感じられます。)

―― 今後チタンバーはレギュラー仕様されるようになるのか?はたまたオプション仕様なのか?

no they will be an option

(レギュラー仕様にはなりません。オプションです。)

―― このウッドコンビネーションで作ろうと思った音は?

I thouhg the bass would be open and sweet but was really unsure how the maple would effect the voice, especially with a low B however after a few days the voice really blossomed into a very even and round but well centered sound

(もっとオープンで甘いトーンになると思っていましたが、メイプルがどの様な影響を音に与えるかは本当に分かりませんでした。とくにLOW Bを付加して5弦ベースとして作ったので。でも数日後、本当に、音がまるで花が咲くように、凄くイーブンで丸みをおびてきて、かつ芯のあるサウンドになりました。)

―― ナット材(エボニー?)はどのような効果をもたらすのでしょうか?

that is delrin, not ebony. is is slightly less sharp than bone. I thought to take some of the sharp edge off the maple and lazquerd board

(これはDelrin(「米国デュポン社」のアセタール樹脂ブランドに関する登録商標)で、エボニーではないです。牛骨よりも若干シャープさがやんわりします。メープルが持つシャープさを少し軽減させようと思ったのです。)

―― ピックアップ、プリアンプは市販品のバルトリーニでしょうか?また違う場合はどのような点を改良したのでしょうか?

they are what I normally use.

(ピックアップは、私がいつも使っているバルトリーニピックアップです。)

―― 製作期間は?

it was about 2 hours longer than a regular bass.

(通常よりも2時間長くかかった位です。)

―― ベストなメンテナンス方法は? 弦は緩めるべき?また理想の弦のゲージは?

not really treat is like a regular bass. the fingerboard treatment is done with one of the hardest clear laqquers in the US. it should last a long time. I have one fretless player who has been using the same thing for about 5 years with very minimal surface wear.the bass came with 45-135 but you can use anything you want. one of the things I liked about the T rods is that they do not overpower the truss rod.

(特別なことは何もないです。普通のベースと同じです。指板はUSでも最も硬いクリアラッカーで仕上げたので長続きするはずです。5年以上これと同じラッカー指板を使っているフレットレスプレーヤーがいるのですが、表面の疲れはなかり少ないですよ。45-135ゲージでセットしていますが、お好きな弦で何も問題ないです。チタンバーで好きな点として、トラスロッドが持つ効果を消さない所です。)

―― この楽器もネックジョイントポケット内に「コイン」状のバラストが入っているのですか?

no

(いいえ、はいっていません。)

―― 新しいチタンバーは特注品ですか?それとも製造元 KTS のオリジナルデザインのままですか?

the rods are small size, may be 2mm x 4 mm they are small rectangles. not round rods. as far as I know they are regular flat bars, just cut to my selgth specifications.

(バーはスモールサイズで、だいたい2mm x 4mm(注:3mm * 6mmが正確なサイズ)の小さな長方形です。円柱バーではないです。もともとはフラットなバーで、単に私のスペックに合わせて切られただけだと思います。)

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