極めて高い完成度、非凡なデザインセンス、そして何より最大の特徴である絶品トーンが、いったいどのような人物によって生み出されるのか?そしてそのルシアーが楽器にこめるメッセージとは?
より深くTSUBAMEウクレレを理解するために、ここにその人物と楽器を紹介したい。
長くに渡りTSUBAMEウクレレを見続けてきた我々は知っている。この楽器は凄い。そしてTSUBAMEウクレレを、さらに広く世に送り出す事に責務を感じている。なぜならそれ位単純に素晴らしいウクレレだから。 心を伝える事の出来る稀有なウクレレ。 手作り日本の誇りである。より多くのプレイヤーに弾かれ、より多くの音楽を生み出す原動力となるべきだろう。
『父が畑をやっております。』
―― つきなみな質問ですがご出身は?
大阪生まれの東京育ちです。25歳で結婚してからは横浜に住んでいます。はい。―― 大阪といいますけど、大阪弁がほとんど無いですね。
大阪で生まれてからすぐに東京に来たので、小学校から都内の学校に通っていました。もう本当に大阪は生まれただけみたいな感じですね。―― どのような家族構成ですか?
両親と、2人兄弟で、上に兄がいます。私自身は奥さんと2歳になる娘がいます。
―― どのような子供だったのでしょうか?
とにかく面白いことが大好きでした。人を笑わせる事を言ったりやったりするユニークな子だった思います。実はもの作りが大の苦手で、プラモデルも出来ない位でした。もう細かい作業が駄目で好きでは無かったですね。でも絵を描くことは好きで、工作は駄目だけど、絵は大丈夫という子供でした。基本的には普通の子だったと思いますよ。―― 今これだけ緻密な楽器を作られている方とは思えないですね..。
いやいや、僕はとにかく不器用なので、もの凄く注意して作っているんですよ。それでもたまに、“あっ”て削り過ぎちゃったり、傷をつけちゃったりしてしまいます。なるべく努力でカバー出来るようにしているんですけどね。これはぼんやりとなんですが、今は楽器を作っていますが、常にあるのは“良い物を作りたい”という原点で、とにかく最高の楽器を作ってやろうと、いつも作業をしているんですね。それで今はウクレレを作るという商売をしていますが、その一方子供に関する仕事もしてみたいなと少し考えているんですよ。 自分も子供がいますが、子供の心って純真じゃないですか。その心に響くような絵を描いて、絵本を作ったり出来ないかなとうっすら思っています。
―― 子供の頃は何になりたかったのですか?
ドラえもんが大好きで、つきなみな感覚で、漫画家になりたいとか思っていました。でも子供って小学校を出ると、かなう夢とかなんとなく分かってくるじゃないですか。その後は、高校の時とかは特別にこれをやりたいという大きな目標が無く、というか流れで来ていますね。高校卒業してから自転車で1人で北海道を一周したりとか。高校を出てからはドイツ語を4年間勉強したんですね。 僕は英語は全然出来ないけど、ドイツ語は出来るんですよ。それで市民権を得る資格が取れる位まで、ドイツ語が出来るようになったんですけど、ドイツに行って会話は出来ても、外国人が出来る仕事というのが無いんですよね。通訳とかも出来たんだろうけど、それでは生活出来ないし、結局帰ってきてしまいました。
その後、ギターも好きで、といってもそこまで本格的に弾くほどではなかったんですけど、ギター製作を習いました。教えて頂いたクラシックギターの製作家の方に言われたんですけどね、“不器用なほど向いている”って言うんですよ。不器用な人は、注意して努力するからって。僕はとにかく不器用なので、あぁこれは僕に向いているのかなぁって、そういう事なのかなぁって。
―― それでは、今までどんな仕事をした事がありますか?
ほとんどがアルバイトです。八百屋が一番長いですね。10年位やっていたので。八百屋だったらウクレレ作るより上手く出来ますよ。他にはブックオフとか東急ハンズとか。